白き花何にも染まらぬ気高さと十色を包む柔和な笑みと
(彩月)
連作(六首)
われに問うどう生きたいか生きるのか心に凛と悠を持ちたし
凜とした横顔その目その奥に汝はなにを映しているか
凜ということばはどこか寂しげで水がしたたる山奥のこど
寂しくも背筋伸ばして生きてみよ人は孤独であたたかいもの
丘のみち花咲く一輪の百合の花心に凛と悠を持ち居る
わが目指す人はやまとの気高さや心に悠と凜を持ち居れ
(彩月)
あなたのそばにいると
時々自分の幼さが恥ずかしくなる。
その凛とした佇まいは
毅然と厳かに立つ樹ではなく
陽を浴びた斜面で悠然と咲く百合の花。
背伸びすることなく ただただ凛と。
そして気高く。
あなたを思い出すと
いつも自分の猫背が恥ずかしくなる。
居住まいだけでも直そうと ピンと背を伸ばしてみるけれど
決してあなたの様にはならない。
私は背伸びをしすぎるから。
あなたと話をする度に
必ず恥ずかしくなってしまうのはもうやめよう。
彼女は彼女、私は私。
けれど私は嘆いてしまう。
毎日のように会っていたのに 何故にこうも違うのかと。
時の流れはとてもはやい。
だから、少女達よ。
いつも気高くあれ。
(よる子)