時があり時が歪みて生まるるが光の庭という物語
(彩月)
連作(七首)
我が母校優しさ希望慈しみ雨のごと降る光の庭よ
青き春過ごした庭はうららかでわれらの傷に沁み入るひかり
まっすぐに光受け止めきれぬ吾(あ)を庭は木陰でそっと撫でゆく
目のくらむ清い光に背中向けたくなる世代それが10代
降りそそぐ光に護られ居たことに後にて気付く庭の草花
青春は箱庭のごとそっと置く心のすみのガラスケースに
庭という亜空間には物語誰かがここに居た生きていた
(彩月)
さあさ、庭を作りましょう!
柔らかな土に肥料混ぜて混ぜて
虫さんたちにはこんにちは。
これから仲良くよろしくね。
春夏秋冬 庭造り。
シンボルツリーはやさしいミモザ。
春はクロッカス。
夏は向日葵。
秋は秋桜。
冬はビオラ。
そうして、しゃがんでみたらほら。
球根がまた芽を出してる。
僕の庭の一年が また始まる。
(よる子)