5.庭

時があり時が歪みて生まるるが光の庭という物語
(彩月)

連作(七首)
我が母校優しさ希望慈しみ雨のごと降る光の庭よ
青き春過ごした庭はうららかでわれらの傷に沁み入るひかり
まっすぐに光受け止めきれぬ吾(あ)を庭は木陰でそっと撫でゆく
目のくらむ清い光に背中向けたくなる世代それが10代
降りそそぐ光に護られ居たことに後にて気付く庭の草花
青春は箱庭のごとそっと置く心のすみのガラスケースに
庭という亜空間には物語誰かがここに居た生きていた
(彩月)


さあさ、庭を作りましょう!
柔らかな土に肥料混ぜて混ぜて
虫さんたちにはこんにちは。
これから仲良くよろしくね。

春夏秋冬 庭造り。
シンボルツリーはやさしいミモザ。
春はクロッカス。
夏は向日葵。
秋は秋桜。
冬はビオラ。

そうして、しゃがんでみたらほら。
球根がまた芽を出してる。
僕の庭の一年が また始まる。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。