冬の夜碧き銀河の懐に包まる我ら皆赤子なり
(彩月)
連作(五首)
生きててもいい?わたしこんなちっぽけで醜いこころのかたまりなのに
すがるよう冬の夜空に手を伸ばす銀河が我のほお撫で降りる
輝ける漆黒我は一粒の塵と溶けゆく銀河の果てに
人は皆持ち場を守ることで生く大きな宇宙の秩序のなかで
大いなるものに抱かれ果てしない銀河願いの集まれる夢
(彩月)
月長石の川底を
揺蕩う夢を独り見る。
水面は緑柱石か黄玉か
当たっては砕け流れとなり
無数の光の粒となる。
藍晶石より深し闇夜の中
己の居る銀河に夢を馳せる。
この青き光の檻から。
この青き光の檻から。
(よる子)