あたたかな土の中にて息吹く芽がほっこり顔出しうんと伸びをす
(彩月)
連作(五首)
この星は大地と海が手を握り命を抱くまぁるい奇跡
お目覚めは茶色いお布団いいにおい光を浴びて始まるいのち
ざわざわといのちの音が聞こえるか?眠り目覚める大地の声が
始まりは土の中にて眠る種抱かれ生まれまた還りゆく
懐かしい匂いするのは我々がいつか還ると知ってるからか
(彩月)
におい
なつかしく
ぬくもり
やさしい
ばしょ
ありふれた
どこにでもあり
けれど
どこでもとは
かぎらぬ
わがははのからだ
わたしのいのち
(よる子)