ふかふかの毛布にくるまれ目覚めたらカーテン開けて紅茶を淹れよう
(彩月)
連作(三首)
甘い夢続きが見たしまた眠るされど布団に溶けて消えゆく
疲れ果て涙も枯れぬそんな日は布団にすべて身を委ね居る
甘い夢悲しい夢もすべて知る布団日向へいつもありがと
(彩月)
眠る時間が勿体無い。
そうは思っても
レースのカーテンから射しこむ光
とろける布団のあたたかさ
あなたの魅惑に今日も負け。
ぱたりと倒れ込んで 微睡むこともなく
どんな深海よりも深く深くまで。
眠る時間が勿体無い。
けれど生きてる間しか眠れやしないから。
そんな言い訳をして、甘い布団に身体をあずける。
眠る時間が勿体無い。
生まれてこれまで病院のベッドばかり。
家にいても起きてられる時間は短く。
もっと もっと起きていたい。
けれど、しっかり起きるにはあなたの存在が不可欠で
今日も観念。
柔らかなあなたに守ってもらおう。
背中はあなたに預けよう。
(よる子)