33.粉砕

粉砕

(彩月)

連作(首)

(彩月)


砕けた、のでは無く砕いた。
砕かなければ嘘で塗り固められた硝子の檻から逃げられなかった。
逃げることは戦うことでもあると知った。
砕いた硝子は身体に突き刺さったまま。
それでも尚 空は以前より明瞭かつ美しい。
砕いた自分を責めるのをやめた日の夜。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。