(彩月)
連作(首)
(彩月)
砕けた、のでは無く砕いた。
砕かなければ嘘で塗り固められた硝子の檻から逃げられなかった。
逃げることは戦うことでもあると知った。
砕いた硝子は身体に突き刺さったまま。
それでも尚 空は以前より明瞭かつ美しい。
砕いた自分を責めるのをやめた日の夜。
(よる子)
(彩月)
連作(首)
(彩月)
砕けた、のでは無く砕いた。
砕かなければ嘘で塗り固められた硝子の檻から逃げられなかった。
逃げることは戦うことでもあると知った。
砕いた硝子は身体に突き刺さったまま。
それでも尚 空は以前より明瞭かつ美しい。
砕いた自分を責めるのをやめた日の夜。
(よる子)