凪いだ空懐かしふるさと胸の奥明日を見つめて朝陽を望む
(彩月)
連作(四首)
風吹けば我はふわりと飛ばされて親兄弟と別れし夕べ
ふと浮かぶわがふるさとは何処(いずこ)へか思いかき消し明日のみを見る
わたぼうし離れ離れになろうとも幸せの種届けまた咲く
それぞれが生きる地みつけ根ざし萌ゆ我らたんぽぽ強く咲く花
(彩月)
目覚まし時計も持たぬのに
不思議ね いつも
私が一等早起きさん。
ひとつ 欠伸、
次に 朝露で顔洗い、
深呼吸をして お顔を空に向けましょう。
おはよう
おはよう
私の春よ。
今年もあなたに逢えました。
姉妹達もそろそろ目覚めます。
あなたが来たこと 報せるために
黄色い絨毯となりましょう。
野原に花を咲かせましょう。
(よる子)