14.たんぽぽ

たんぽぽ

凪いだ空懐かしふるさと胸の奥明日を見つめて朝陽を望む
(彩月)

連作(四首)
風吹けば我はふわりと飛ばされて親兄弟と別れし夕べ
ふと浮かぶわがふるさとは何処(いずこ)へか思いかき消し明日のみを見る
わたぼうし離れ離れになろうとも幸せの種届けまた咲く
それぞれが生きる地みつけ根ざし萌ゆ我らたんぽぽ強く咲く花
(彩月)


目覚まし時計も持たぬのに
不思議ね いつも
私が一等早起きさん。

ひとつ 欠伸、
次に 朝露で顔洗い、
深呼吸をして お顔を空に向けましょう。

おはよう
おはよう
私の春よ。
今年もあなたに逢えました。

姉妹達もそろそろ目覚めます。
あなたが来たこと 報せるために
黄色い絨毯となりましょう。
野原に花を咲かせましょう。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。