15.土

あたたかな土の中にて息吹く芽がほっこり顔出しうんと伸びをす
(彩月)

連作(五首)
この星は大地と海が手を握り命を抱くまぁるい奇跡
お目覚めは茶色いお布団いいにおい光を浴びて始まるいのち
ざわざわといのちの音が聞こえるか?眠り目覚める大地の声が
始まりは土の中にて眠る種抱かれ生まれまた還りゆく
懐かしい匂いするのは我々がいつか還ると知ってるからか
(彩月)


におい
なつかしく
ぬくもり
やさしい
ばしょ
ありふれた
どこにでもあり
けれど
どこでもとは
かぎらぬ
わがははのからだ
わたしのいのち
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。