16.根っこ

根っこ

びっしりと張り巡らして水欲す誇り高く咲き続けるために
(彩月)

連作(三首)
子どもらと向き合う中で我に問う我の根っこはどこにあるのか
選ぶべき道はどれかと悩むれば我の根っこに立ち返ればいい
我の根は子らに光を見せること大丈夫だと言い続けること
(彩月)


空ばかり見上げていたら足をすくわれた。
悪戯に引き抜かれた私の身体。
ブチブチと悲鳴をあげ、激しい痛みを伴う。
私の根っこは千切れて 腐り…。

だが、わたしは枯れない。
最後に咲いていた花が種となり、辿り着いた安息の地へ行こう。

今こそ根を張れ、しっかりと。
2度と奴らに痛めつけられぬように。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。