17.萌ゆ

萌ゆ

燦々と注がる恵み受けたいと先の先までぴんと伸ばして
(彩月)

連作(四首)
晴れ小路フクギ並木の小道ぬけ芽生え萌ゆあお家守るため
がっしりと堅く組まれて幾星霜石に萌ゆる芽首里の城壁
がじゅまるの幹複雑に絡み伸び幾重にも照る小さき葉っぱ
爆撃を逃れたこの街萌え映ゆるフクギアセロラ守るシーサー
(彩月)


春は足音をたててやってくる。
東風(こち)はリネンの柔らかさ。

衣更著、梅見月、草木張月

まるで力強いマーチのよう。
若葉が歌う萌え出づる春。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。