67.天上の囁き

天上の囁き

お日さまを纏うた野花は天使たち君を守りて「ひみつ」と笑う
(彩月)

連作(首)

(彩月)


私の花畑の正体が
野原で道草している天使たちだったとは!
風が吹くと一斉に笑い出す。
私達は思いがけない場所に居るのだ、と。
タネが弾けて秋になったらまた芽吹く。
その時の姿を、あなたは私達だとは思わないでしょう。
いつになったら私達に気づくかしらなんて。
頷き笑うその声は
天上の囁きにも似た縹渺たる音色。
悪戯で無邪気な私の天使たち。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。