80.音

(彩月)

連作(首)

(彩月)


突然溢れ落ちる 
色鮮やかな音の粒を
両手で受け止める。

一小節弾いて
違う。
一小節弾いて
これじゃない。

最初の休符で鼻から呼吸。
ぽろん
違う
ポロン
違う
ぽろン
そう、この音。

音の粒を繋げて重ねて
確かな予感にからだを震わせる。
(よる子)

彩月とよる子の気まぐれで出来たことばと写真の出逢いたち。世界のほんとうを探すふたりの旅路。 彩月(すずかぜ彩月) 短歌担当。絵本作家になるための一歩を踏み出したばかり。ペンネームはすずかぜ彩月。パステルとうさぎが大好き。自分を磨き、探究し続けている。 よる子 写真、詩担当。試行錯誤しながらHP作りをしている。難病持ち。寝たきりになる前にやることがたくさんあるのでいつも頭はフル回転。