6.わだち

轍あらば何も見えずもそこはかと人の気配す土の粒にも(彩月) 連作(三首)先人がつくりしみちを歩むごと意識せずとも追う轍かな轍なきましろな道を進みたし土を固めて草踏みしめて轍追うごとく歩みし幾年月これより先は自ら拓け(彩月…