89.句点
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
手を握り胸に抱かれ姿なき子どもが愛に溶けゆく夕べ(彩月) 連作(首) (彩月) 甘え方を知らない小さな君。 袖を引っ張る。髪を引っ張る。だっこして。手を繋いで。 抱き上げて、膝にのせて、手を繋いで。 またいつでもおいで。…
人々の期待をよそに新たなる旅立ちは薄氷を踏む思いから始まる。夕陽に溶けゆく薄氷を渡る新たなる僕の冒険譚。(よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) 少女は小高い丘から夜のヴェールがかかる街を見下ろす。オレンジ色に灯っていく家を数えていた。ひとつ、またひとつと。 誰かが帰る場所なのだ。そう思った刹那、また一つ灯る。滲む夕景。 暗くなれば…
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
「寂しいと夕陽を見たくなるよね」というきみのその隣にいたし(彩月) 連作(六首)隣にて座っていると気づくもの日々のルーティン心の揺れもきみのその哀しみ苦しみどうすれば分かち合えるの隣にいるのにわれ描く青写真その隣にはきみ…