59.花冷え
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
春風に揺れる野すみれ手を広げやさしく育て明日を夢見て(彩月) 連作(首) (彩月) 思い出すのは山肌の宝石箱の隅のすみれたち。この花を見て坂を登るのはあと何回。数えた年月懐かしく。 (よる子)
哀しみも喜びも知りすべて抱きほほえむ色は紫という(彩月) 連作(七首)ほほえみをたたえ胸張り歩むきみ6年間の誇り纏ってほほえみを浮かべ「素敵な式でした」そんなあなたも頰に涙が元気よく肩組み揺れて歌う子らほほえみ明日へ涙を…
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
燦々と注がる恵み受けたいと先の先までぴんと伸ばして(彩月) 連作(四首)晴れ小路フクギ並木の小道ぬけ芽生え萌ゆあお家守るためがっしりと堅く組まれて幾星霜石に萌ゆる芽首里の城壁がじゅまるの幹複雑に絡み伸び幾重にも照る小さき…
びっしりと張り巡らして水欲す誇り高く咲き続けるために(彩月) 連作(三首)子どもらと向き合う中で我に問う我の根っこはどこにあるのか選ぶべき道はどれかと悩むれば我の根っこに立ち返ればいい我の根は子らに光を見せること大丈夫だ…
あたたかな土の中にて息吹く芽がほっこり顔出しうんと伸びをす(彩月) 連作(五首)この星は大地と海が手を握り命を抱くまぁるい奇跡お目覚めは茶色いお布団いいにおい光を浴びて始まるいのちざわざわといのちの音が聞こえるか?眠り目…