58.玉雫
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
春風に揺れる野すみれ手を広げやさしく育て明日を夢見て(彩月) 連作(首) (彩月) 思い出すのは山肌の宝石箱の隅のすみれたち。この花を見て坂を登るのはあと何回。数えた年月懐かしく。 (よる子)
つつましくされども洒落た服まとい裾軽やかに春を慶ぶ(彩月)
哀しみも喜びも知りすべて抱きほほえむ色は紫という(彩月) 連作(七首)ほほえみをたたえ胸張り歩むきみ6年間の誇り纏ってほほえみを浮かべ「素敵な式でした」そんなあなたも頰に涙が元気よく肩組み揺れて歌う子らほほえみ明日へ涙を…
(彩月) 連作(首) (彩月) 艶やかな人。華があり、数え切れない星々に負けじときらきらと輝く。色布を重ねて重ねて結論付けられたその人は今の私からも過去の私からも程遠く。ただ、本当に自分にそんな一面があるならば。まだ見ぬ…
ふっくらと開き春風解き放つ桃の節句の慶び知らせ(彩月) 連作(十首)雛人形三世揃いし初節句すくすく伸びよ慶びの春ちりめんの飾り留まらぬ柔らかな髪愛おしくそっと撫で居り初節句きゃっきゃ笑って手をたたき袴ひきずりパタパタ這う…
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
(彩月) 連作(首) (彩月) (よる子)
燦々と注がる恵み受けたいと先の先までぴんと伸ばして(彩月) 連作(四首)晴れ小路フクギ並木の小道ぬけ芽生え萌ゆあお家守るためがっしりと堅く組まれて幾星霜石に萌ゆる芽首里の城壁がじゅまるの幹複雑に絡み伸び幾重にも照る小さき…
凪いだ空懐かしふるさと胸の奥明日を見つめて朝陽を望む(彩月) 連作(四首)風吹けば我はふわりと飛ばされて親兄弟と別れし夕べふと浮かぶわがふるさとは何処(いずこ)へか思いかき消し明日のみを見るわたぼうし離れ離れになろうとも…