82.blue heart

静かなる心の声に耳寄せて我生きる道決意密かに(彩月) 連作(三首)AかB迷わば選べ愛のみち碧く深くに湧き出ずる声岐路に立ち決意の時はいつだって静かなるものされど湧くものいざ進め心の声に耳澄まし冷静にかつ熱き心で(彩月) …

69.銀曜日

(彩月) 連作(首) (彩月) 透き通った硝子の水槽の底の底。見上げる青天井には無数の銀の星。 懐かしいあなたと二人、話をした。銀曜日までの過ごし方。 銀星のあかりを頼りに眼を凝らし不器用に作業を進める私と見守るあなたの…

52.終焉からの始まり

(彩月) 連作(首) (彩月) おかしな家と賑やかな学校と病院の白い壁しか知らない少女がいた。ずっと前のことのようでほんの少し前のこと。 田舎から街へ越してきた少女は当たり前に見えていた無数の星が見えないことと自由に走り…

13.水たまり

幾重にも広がるまる、まる、舞い降りて響け広がれ繋がれ歌え(彩月) 連作(三首)雨の日は土も柔らか水たまりそこは孤独な大地の痛み水たまり大地のへこみに注ぐ雨「ひとりで頑張らなくてもいいよ」溜まっても溢れることなく染み込んで…